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2005年9月10日 (土)

沼田祇園祭 其の三

Dsc03261_1 商店街の入り口にバス停があり、そこに設けられた長椅子が日陰になつてゐるので、そこで一服して、本町通りと呼ばれる目抜き通りを歩いて行つたが、歩道の脇に、作るには随分とお金が掛かつたであらうと思はれる豪華な御輿が一つ飾られてゐるのが眼に附いただけで、山車の姿は無く、人影もまばらであつた。

そこで、この暑さを考へると山車の曳き出しは夕方からといふことなのかもしれない、祭りの最終日で昼間から盛り上がつてゐるのを期待してやつて來たが、どうやらあてが外れたやうだな、と思つてゐると、通り掛かつた空き地に仮設テントのやうなものがあり、その中で祭り装束に身を包んだ少女が二人、昼食を取つてゐるのだらうか、お母さんと一緒に椅子に座つておにぎりをほうばつてゐるのが眼に入つ た。

生來の浅ましくずうずうしい性格から、さう云へばお腹がすいたな、頭を下げて頼んだなら一つ分けてもらへるのではないか、とその家族に近づいて行くと、その空き地の奥は駐車場になつてゐて、その一角に山車蔵があり、『まんど』と土地の人から呼ばれる山車が一輌そこに収まつてゐるのが見えた。

残念ながらおにぎりはまう残つてゐなかつたのであるが、祭りの話を幾らか聞くことが出來て、それによると、山車の曳き出しは一時半から十時まで各町自主運行、天狗みこしの渡御は夕方からで、いづれにしても、祭りが盛り上がるのは夜になつてからといふことであつた。そりや、さうだ、この暑さでは昼間から騒がうといふ氣にはなかなかなれないだらう、小僧は少女たちの日焼けした額に汗が吹き出てゐるのを見ながら納得したのであつた。

日に焼けし顔に米つぶ祭りの子  神楽小僧

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