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2006年11月13日 (月)

飯能まつり二〇〇六

Simg_6098 十一月五日は埼玉県の飯能へ足を運び飯能まつりを楽しんだ。飯能市は秩父の隣に位置してゐるが、祭りの行はれる中心街には、池袋から急行に乗つて四十五分くらゐで行くことができる。小僧の住んでゐる所からなら三十分くらゐである。そこで、東京の祭り好きの者にとつて、飯能まつりは川越まつりと同じくらゐ身近な祭りとなつてゐるのであるが、そのうへ天気がよいといふこともあつて、今年の飯能まつりは人出も多く大盛況であつた。昨年はちよつとした思ひ違ひから前夜祭の日に訪れたため、原町の手踊りと底抜け屋台の町内曳きしか見ることができなかつた小僧も、今年は十輌の山車全ての巡行や曳き合はせ、および踊りや囃子の競演と、存分にその祭りを堪能することができたのであつた。

と云つても、その日は小僧にとつてよいことばかりあつたわけではない。思はぬ出來事に冷や汗を掻いたこともあつた。どういふことかと云ふと、その日は原町の天狐の突然の手荒い歓迎が待つてゐたからである。原町の天狐といふのは原町の山車の上で手踊りを行ふ怪しい天狐のことである。実は、小僧は昨年初めて飯能を訪れた時からこの天狐を大いに苦手としてゐるのである。

何故なら、昨年、市内の八幡神社の境内に置かれた原町の山車の上で、小田原囃子の流れを汲むといふ軽快な原町のお囃子と、それに合はせた手踊りが披露されてゐたのであるが、その時見物客の中に混じつてゐた小僧は、山車の上に登場した天狐にぢろりと鋭い眼で睨みつけられてしまつたからである。おそらく、天狐は眼に入つた小僧が妖怪であると直ぐに見破つたのに違ひなかつた。お前のやうなろくでもない妖怪が自分に断りも無く飯能をうろつくではない! 直ぐに退散しないと痛い目に遭はせてやるぞ!その時天狐の眼はそのやうに云つてゐるやうに見えたのであつた。

そこで、飯能を訪れたその日はこの天狐を大いに警戒してゐたのであるが、昼過ぎに駅前通りの雑踏で数輌の山車の巡行を眺めてゐた時はついうつかりしてしまつた。まさか、小僧の後ろに原町の山車が迫つてゐて、その上に例の天狐が立つてゐるとは思はなかつたのである。

「おい! そこにゐる妖怪!」

といふ大きな声が突然背後から飛んできたから、吃驚しながらも、妖怪と云ふからにはオイラのことを呼んでゐるのに違ひない、だがどうしてオイラが妖怪だとバレたのだらう? さては・・・と思つて後ろを振り向くと、思つた通り、そこには原町の天狐の姿があつた。眼の前には原町の山車があり、その踊り舞台から、子供が見たら泣いてしまふやうな怖い顔を天狐は小僧の方に向けてゐたのである。

Simg_5842jpgtrm_1 そこで、澤山の見物客の前で正体をバラされ恥をかかされてはたまらん、とそこから一目散に逃げ出さうとしたのであるが、まうその時は遅かつた。天狐の方に背を向けた途端、天狐の手から放たれた無数の蜘蛛の糸によつて小僧はがんじがらめにされ、瞬時のうちに全く身動きできないやうにされてしまつたのである。

ひよつとこに肩を叩かれ秋祭り  神楽小僧

飯能まつり2006写真集をご覧あれ

注:写真は11月5日に撮影

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