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2007年5月14日 (月)

府中祭(暗闇祭) 其の三

Simg_0951 府中祭の神輿はそれほど大きいものではないが、見物客の眼をひときは引くのが神輿に先立つて町を曳かれて行く御太鼓である。この御太鼓は全部で六つあるが、いちばん小さいもので皮面直径一メートル二十九センチ、いちばん大きいもなら直径二メートルと、いづれもずば抜けた大きさを誇つてゐる。

勿論、この御太鼓は町の中で打ち鳴らされるが、その音も当然ながら大きい。氏子たちが代はる代はる野球のバツトのやうな太い撥で思い切り叩くのであるが、その音は大砲を撃つた時に出るやうな低い大きな音で、離れて聴いてゐても五臓六腑にズーンと強く響くのである。

神輿の渡御を先導する太鼓がどうしてこのやうに大きいかといふと、喧嘩も太鼓の音も負けてはゐられない、とそれぞれ太鼓を担当する町が対抗心を燃やし、競ひ合ふやうにして太鼓を大きくした結果、今のやうな大きさになつたといふことらしい。つまり、この御太鼓の大きさは府中の人のこの祭りに対する意氣込みをそのまま表してゐるのである。

しかし、その御太鼓と神輿の渡御は、都會の祭り、それも連休中といふことで澤山の見物客が詰め掛けてゐたが、大きな喧嘩も混乱も無く、大体において整然としてゐて、喧嘩祭りと呼ばれた 頃の祭りの雰囲氣は無いやうに思へた。思ふに、祭りがこのやうなおとなしいものになつたのは、現代人の氣質が昔の人のそれと異なつてゐるといふこともあるが、町の中が夜でも明るいことや、規制する警官の数が多いことが大いに影響してゐるからであらう。

Simg_0944jpg2_1 これが、昔と同じやうな、町の明かりを全て消した本当の暗闇の中の渡御であつたとしたら、それはどのやうなものになつてゐたであらうか。暗闇の中で何でも許されるやうな祭りであつたとしたら・・・。できるなら、それをこの眼で一度見てみたい、いや、体験したいものである。

ケータイに映るケータイ荒神輿  神楽小僧

注:写真は全て5月5日撮影

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