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2007年5月11日 (金)

府中祭(暗闇祭) 其の二

Simg_0977 東京都府中市にある大國魂神社は古來より武蔵の國の総社であり、國内の代表社頭六所を総合勧請するので六所明神(小野大神、小河大神、氷川大神、秩父大神、余鑚大神、杉山大神)とも呼ばれてゐる。そこで、その祭禮は六所祭りと云はれた時もあるが、今は一般に府中暗闇祭・暗闇祭(やみまつり)と呼ばれてゐる。

古來よりこの地方では、神の來臨は夜間に行はれると信じられてをり、神輿の渡御は深夜に行はれてゐたが、その時沿道の家々では一斉に灯火を消すので、さう呼ばれるやうになつたといふことである。実際、土地の人に訊くと、「昔は、夜の十二時ごろから神輿が御旅所に向かつて渡御したが、その時、町の灯火は全て消されてゐた。翌朝早く、煙火の打ち上げを合図に町の全ての家が一斉に点灯した」といふ話であつた。

だが、今はそのやうなことは守られてゐない。神輿が渡御するのは夕方からで、しかも、街灯やネオンの明かりが皓々としてゐる中で行はれるのである。昔は御旅所から神輿が互ひに打ち合ひ、もみ合ひしながら還御したので、この祭りを喧嘩祭りと呼んださうであるが、今はそのやうなことも無い。昔の府中祭を知る人はこのやうな祭りの変貌を一体どのやうに思つてゐるのであらう。

Simg_0908_1  それはさておき、その神輿の渡御がメインの行事であるが、この祭りには山車も出る。神輿の渡御の前日に府中市内の山車が全て集まり、パレードを行ふことになつてゐるのである。山車が府中祭に登場するやうになつたのは大正になつてからといふことであつたが、これらの山車は踊りを披露することのできる囃子台の上に唐破風の屋根が附いたもので、どちらかと云へば、踊り屋台と云ふべきものなのかもしれない。しかし、この山車の巡行は前日に終はつてゐて、残念ながら小僧はそれを眼にすることができなかつた。

じやんけんの小さき拳柏餅  神楽小僧

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