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2007年5月10日 (木)

府中祭(暗闇祭) 其の一

Simg_0834 今年の黄金週間は岐阜の垂井から北陸の七尾や城端へ足を伸ばさうと思つてゐた小僧であるが、あらうことか、その計画は全ておぢやんになつてしまつた。黄金週間に入つたばかりの日に酷い腹痛をおこして寝込んでしまつたからである。

そもそも、その前夜、道でばつたり豆腐小僧に逢つたのがまづかつた。その時、豆腐小僧は小わきに澤山の豆腐の味噌田楽を抱へてゐたのであるが、それが小僧の眼に入つた。聞けば、それらは全て売れ残つたものだと云ふ。その日、豆腐小僧は小さな神社の祭りに露店を出してゐたが、朝から降つたり止んだりの天氣で、賣り物の味噌田楽を澤山余らせてしまつたのであつた。

食ひしん坊の小僧がそれを見逃すはずは無かつた。豆腐小僧から奪ひ取るやうにしてそれら全部をもらひ受けると、アパートに持ち帰つてから、その日のうちに全部平らげてしまつた。だが、もともとそれらは豆腐小僧が豆腐屋から半分腐つたものを仕入れて賣つてゐたものだからたまらない、翌日、小僧は酷い腹痛を覚えると、まもなく高熱に襲はれてダウン、二、三日寝込むやうな状態になつてしまつた。鬼の霍乱ならぬ妖怪の霍乱である。

といふわけで、黄金週間中は春祭りの中でも特に面白いものが各地で集中的に行はれるにもかかはらず、小僧はその間何処へも出かけず、苦痛に耐へながら、悶々と過ごさなければならなかつた。小僧に関する限り、とてもではないが、その間は黄金週間と云へるものではなかつたのである。

Simg_0850_1 だが、連休も後半になると、漸く体が回復して氣分も或る程度よくなつた。そこで、何処か近場で祭りをやつてゐないかとインターネツトで調べてみると、都下の府中で通称『くらやみまつり』とか『やみまつり』と呼ばれる大國魂(おおくにたま)神社の例大祭が丁度行はれてゐるではないか、小僧は早速出かけて行つた。

馬の耳震はす太鼓府中祭  神楽小僧

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