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2009年10月27日 (火)

犬山お城まつり車山揃二〇〇九

Simg_6017jpg33 十三輌の車山(やま)が国宝の城を擁する城下町を練り歩く犬山祭は春に行はれるが、数年前から秋にも一日だけその車山が曳き出されるやうになつた。秋の行楽客を増やさうといふ意図のもとに犬山市が名鉄とタイアツプして始めた「秋の犬山キヤンペーン」といふ企画を盛り上げるためである。つまり、この秋の車山の曳き廻しは祭禮の行事ではなく、イベントの一つの催し物といふ性格のものである。

だが、犬山祭に欠くことのできない桜は観られないものの、春と同じやうにからくりは全て行はれ、提燈を飾り附けて夜の街を巡行する夜車山(よやま)も観られるといふことで、犬山祭の車山に特別な感慨を抱く者にとつて、この「秋の犬山お城まつり車山揃」とタイトルされた催し物が毎年行はれるといふことは理屈抜きに歓迎すべきことと言つてよいであらう。

それに、この秋の車山の曳き廻しでは、春には見られなかつた光景を眼にすることができるから、見物するはうとしては尚更である。どういふことかといふと、春は混雑を緩和するために十三輌の車山が北組と南組に分かれて夜車山を行ふが、秋は城前広場に全ての車山が揃ひ、一斉に提燈の灯を点すのである。

そして、上に掲げた写真でなんとなく判つてもらへるのではないかと思ふが、そのときの光景はとても壮観で美しく、祭りに関心が無い人でも、それを眼にしたなら、必ず何かしらの感動を覚えるに違ひないであらう。因みに、提燈は全て和蝋燭を使用してをり、そのスペクタクルな光景は江戸時代の初めから人々の眼に焼き附けられてきたものなのである。

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